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"Everything in Life is Only for Now."
これはB'wayのヒット作“Avenue Q”の最後の台詞です。 人生いいときも悪いときも決していつまでも続くわけじゃないんだから、投げず、腐らずその時々をなんとかやっていこうや。 この作品の根底をなすこのメッセージ、このブログのタイトルにしました。 ありがとう、エキブロ新聞 フォロー中のブログ
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話は2003年に遡る。 2003年といえば、まだ俺がブログを始める前で、俺のネット生活の中心は、2ちゃんなどの掲示板めぐりだった。で、その当時俺は2ちゃんの「耳掻きスレ」の住人だった。ようするにまあ、あの耳掻きのなんともいえない快感の世界について語り合うスレで、その中の話題のひとつが、耳掻きの世界を巧みに描写している小説などを見つけてきて紹介するというものだった。 で、そのスレの中で、耳掻きをあつかった短編漫画が、ビッグコミックの新人賞を取り、それが本誌に掲載されたという話を聞いた。ビッグコミックなら、NYの日系書店にもあるかもと思い寄ってみると、幸い、日本から遅れて届くがゆえに、次の号の日本での発売日を過ぎていたのに、まだ残っていて、買うことができた。 作者は安倍夜郎という新人で、内容は、耳掻きの世界を中学生の「ヰタ・セクスアリス」的な世界に結び付けて描いたものだったが、耳かきの快感をシュールレアリズムっぽい手法で描いたシーンはさすが絵画という手法の持つ描写パワーだと感心したものだった。 その後、続編が描かれたという話を聞いたが、残念ながらそれらの掲載し(増刊号だったらしい)はNYにはくることがなかった。 俺のネット活動の中心がブログにうつるにつれ、その耳掻きスレをみる頻度も減り、帰国後は漫画を読むこともほとんどなくなったので、安倍夜郎の名前も俺の脳裏から消え去っていた。そんな中で、ある日、安倍が「深夜食堂」という作品を連載して好評で単行本化もされているという話を聞いた。安倍のなんとなく抒情的な世界が嫌いではなかった俺は、「深夜食堂」を買い求め、内容が期待にたがわなかったのをみて嬉しくなると同時に、たまたまデビュー作を読んでいた新人が「順調に」キャリアを積んでいるのを見て、これなら「山本耳かき店」も単行本になるのでは?と期待した。 そしてその期待がついにかなったのだ! まだちょっとしか読んでいないのだが、先に読んだ「作者あとがき」で意外なことを知った。実は彼のキャリアは順調でもなんでもなく、「山本耳かき店」の連載は、新しく変わった編集長の方針転換で中断され、その後、作品を発表する機会に恵まれずもがいていた時に出来あがったのが、「深夜食堂」だったそうだ。つまり、もし安倍が「深夜食堂」でブレイクしていなければ、「山本耳かき店」の続きを俺が見ることはなかったわけだ。よかったよかった。 あと、そのあとがきで、俺が野次馬的に知りたいと思っていた、実在の「山本耳かき店」(常連客がストーカー事件を起こしたりしたことがあったので、名前に聞き覚えのある方もおられるだろう)のことを安倍がどう思っていいるのかということも触れてあった。 何も知らない人が見ると、漫画「山本耳かき店」は、実在の耳掻きサービスを行う「山本耳かき店」のことを描いた作品であるかのように思うかも知れないが、実際には、安倍の作品が先にあって、耳掻きサービスという業種が出来始めた時に、この名前の店が出来たのだ。偶然の一致とは考えづらいので、作品のタイトルから取ったのだろう。(法的には問題ないらしい。) ちょっとマニアックな話になるが、長い間、耳掻きというものは、「医療行為」の一部であるという解釈が当局の間でなされていて、つまり耳掃除出来るのは、本人かあるいは耳鼻科の医師だけということになり、それ以前から床屋などで普通に行っていた耳掻きサービスはそれですたれてしまっていた。でも、それでも耳掻きをやる床屋はあったし、少数ながら耳掻きサービスを専門的に行う店もあった。だから、耳掻きの法的な位置づけはなんとなく曖昧なままだったのかもしれない。 で、そうした曖昧さが、近年になって問題となってきた。原因は人口の高齢化による、介護サービスの広がりだ。要するに、介護士の人たちが、爪を切ったり耳を掃除してあげられないのは不便だという声が上がったのだ。これに応える形で当局が、解釈を変えて、「爪切りや耳掃除は医療行為に当たらず」という見解を出してきた。そしてそれは、介護目的以外の耳掻きサービス業に門戸を開くこととなった。こうして出来た店のひとつが「山本耳かき店」なのだ。 安倍はこの店が、明らかに名前を彼の作品から「ぱくった」ことを愉快には思っていないらしい。さらには、自分のデビュー作がほぼ忘れられた存在であり、知られることがあっても漫画のほうが逆に、実在の店の名前からぱくったと思われるのではないかと懸念していたらしい。ああ、残念ながら、安倍は2ちゃんの「耳かきスレ」のことは知らなかったのだなあ。 でも皮肉と言えば皮肉で、もし安倍が自分のデビュー作が(マニアックな連中の間とはいえ)大いに支持されているのを知っていたら、「深夜食堂」を描くこともなかったかもしれない。もし、「深夜食堂」がなかったら、彼がブレイクすることもなかったわけで、そうなると俺が「山本耳かき店」の全部を読む機会もなかったわけで・・・。
by sabretoothjapan
| 2010-07-07 00:09
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