俺の住む「ウルトラな街」は、輪番停電の第4グループで、1時50分からの予定だったので、その前にご飯食べておこうと、近くの居酒屋のランチアワーにいって、ついでに、月曜日は近くのドラッグストアが5%引きの日なので、一週間分のダイエットペプシを買っておくべく寄ってみた。
すると、飲みものの棚はほとんど空っぽ!とりあえず、残ったものから飲み物を買って、帰ろうとすると、パン屋の前に長蛇の列!コンビニの弁当やらパンやらが売りきれているのはご存じの通り。
何なんだ?この「買いだめモード」は?
確かに、今後しばらく日本、特に東日本では異常な生活が続くとは思うが、食料品買いだめして解決がつくような問題ではないと思うぞ。
どうやらみんな、「漠然とした不安」があって、何かやらなきゃという気持ちだけが先走り、買い物をしているとしか思えない。
こんな風に思うのは、俺自身似たような経験があるからだ。
2001年の9月11日の昼、ブルックリンの自宅で、NY1というNYのローカルニュース専門局を見ていた。その時に思ったのが、「あ、これから数日家から出られなくなる。食料品買っとかなきゃ」であった。この発想、実は完全に間違っている。これがマンハッタンだったら、交通が遮断されてしまって、食糧が不足するなんていうことも有りえたのだが、ブルックリンは、どちらかというと、食糧をここからマンハッタンへと運びこむ側だったのだ。
俺ぐらいの世代以上の方なら、心当たりあるかと思うが、1970年代前半のオイルショックの最中に起きた、「トイレットペーパー買占め騒動」。あれもまさに同じような形で起きた。漠然とした不安が、何かをため込むという愚かな消費行動へ走らせたのだ。
みんな、ちょっと落ち着いてくれ。