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食べたもの
昼:おにぎり×2、ダイエットコーク in 映画館
夕:ビッグマック、コカコーラ in 映画館
夜:蟹雑炊、プーアル茶
見たもの
「ヒトラーの贋札」、「ライラの冒険:黄金の羅針盤」、「ジャンパー」
・さて、恒例の月始めの映画梯子、今回はこのラインアップ。
・この中でダントツに面白かったのが、第2次世界大戦期に、ドイツがユダヤ人強制収容所で行った贋札づくりを題材とした「ヒトラーの贋札」だった。
・いつ殺されてもおかしくないという究極の状況で、贋札造りを行うことでなんとか生き延びようとするもの、正義に殉じて死のうとするもの、ただ絶望に耐えかねて自ら命を絶つものといった人間模様がすごくよく描かれていた。
・この贋札作戦のことをもっと知りたいと思って本を買ったのだが、原作となっている本は、ユダヤ人の強制収容者のひとりが書いた個人的回顧録で、贋札作戦そのものよりも、自分の生き延びた状況の記録であったので、代わりに「ヒトラー・マネー」というタイトルのノンフィクションを選んだのだが、これがまた面白い!
・贋札という謀略作戦は、昔から、大きな戦争があるたびにいろんな人が提案してきたらしいが、実は実施が難しい割に効果も疑問視されている。にもかかわらず、人々は「贋札作戦」というやや子供じみたスパイごっこ的活動にロマンティックな幻想をいだいているらしい。
・だからこそ、今に至るまで、「あの国」がやったりしているのだな。
・宣伝のものすごさで、思わず見に行った「ライラ」だが、俺の印象をひとことでいうと、「桃太郎さん、ルネッサンスですよ」。
・なんでこんなフレーズが出てきたかというと、状況設定はヨーロッパの中世の構図である、「何が真実かということをコントロールすることで人々を支配しようとする教会に対して、真実を発見する自由を求めて闘う人々」をファンタジーワールドで作り出しているからだ。で、物語はライらという少女に鎧を着た熊とか魔女が味方になっていくのだが、その味方になっていくプロセスのあまりの唐突さに、「ひとつ~わたしにくださいな♪」、「ついて~くるならやりましょう」という桃太郎の歌並みのものを感じ取ったから。
・先行ロードショウを見た「ジャンパー」は「びゅんびゅんびゅん」の面白さだけで見せる映画。