この映画・・・実に面白い・・・。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!だめだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!こんなネタもう日本中のブログで300人ぐらいやってるにちがいないぃぃぃぃぃぃぃ!!!
さて、直木賞と受賞した東野圭吾の原作、俺はだいぶん前に読んでいて、テレビシリーズの方も、結構気に入っていたので、どんな作品になるのかなあと思ってみてきたら、なかなか良く出来ていた。
この作品で、ひとつのキーワードとなるのが、記事のタイトルにした、「・・・と見せかけて、実は・・・」というフレーズで、犯人の数学者(堤真一)が「幾何の問題に見せかけて実は関数の問題」というのが、重要な意味を持つ。(倒叙形式なので犯人がだれかはネタばれにならないのでご安心を。)そしてこの映画全体もまたそのフレーズで表現するのが適当だろう。つまり、この映画は、
「ミステリィ映画と見せかけて、実は純愛映画」
なのだ。ミステリィとして見た場合、悪くはないけど、あとから考えて、探偵となる大学准教授の湯川(福山雅治)がなぜトリックを解くことができたのかといかいうプロセスに説得力がいまいちなかったりするが、後半でじわじわと出てくる「純愛」の描写が役者の熱演と相まって、すごくよく表現されているのだ。
なんちゅうか、こういう「純愛」とか描かせると、日本映画はうまいなあ。過去の映画の話で、日本の映画がつい余分にいらない「純愛」の描写が出てくるというようなところを、批判したような気がするが、正面から「純愛」を描写する力はあるのだなあ。
役者では堤が一番良かったと思う。福山も頑張ってたけどね。