"Bare"の開幕延期になったとのこと。
このOff B'wayミュージカル、限定公演でカルト的な熱狂的なファンがついて、もしや第二の"Rent"か?という評判がたって、その勢いで商業的トランスファーと相成ったわけだが、実は俺はこの人気、ちょっと疑ってかかる必要があると思っている。というのも、俺が見に行ったときの客層や、ATCなどでの書き込みを見ていると、これを応援しているのは、若い俳優達やその予備軍が中心ではないかと思われるからだ。つまり、彼らはこのショウを、「自分が観たいショウ」ではなく、「自分が出たいショウ」として応援しているというわけ。Off B'wayはたぶんに関係者が相互に応援しあって支えあっている側面があるが、商業的にロングランさせるには、それだけでは無理だ。この作品に広く一般客を呼べるパワーがあるかというと、俺は疑問だと思う。ストーリーはセンチメンタルに過ぎるし、スコアは耳に残らないような普通のロック/ポップだった。
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"Ten Commandments"、
NY TimesのCharles Isherwoodのレビューだが、いまひとつぱっとしないなあ。日本の某偉い人も、あんまり褒めてなかったし。Radio Cityにくるらしいし、来たら観るけど(←条件反射、悲しい性)、こういうの本当はLVへ持っていったほうがいいんじゃないのかなぁ。
Ken Mandelbaumのコラムだが、ちょっと待て、なんか凄いことになってないか?
本題のほうではなく、速報ニュースの部分で触れられている"Zanna!"の話だ。これは去年Off B'wayでやって、一部には高い評価を受けたものの興行的には不発だった、"Zanna, Don't!"を改作したものらしい。で、そのReadingはいいけど、監督がEric Schaeffer で主役のZannaがJohn Tartagliaだとぉ?Schaefferといえば、DCの劇団のSignatureの芸術監督として、マニアの間では知られているわけだが、あのSondheimやらの作品の演出で高い評価を受けた監督と、あのB級的ケバさ(これは褒め言葉)が売りの作品がどうやって結びつくんだ?しかも、John TはZannaにぴったりのイメージだ。春のB'way参戦をめざしているらしいが、ということはSchaefferがそのまま監督やるのか?John Tはまあ、まだQの契約が残ってるからだめだろうな。いずれにしても、これは目が離せんぞ。