"Forbidden Broadway"がリニューアルされるとのこと。
最近、これをまた観てきたが、実は俺はこのショウの未来を杞憂しているのだ。"Forbidden"がB'wayに戻ってきたときの最初のバージョン"Strikes Back!"はあのNY TimesのBenタンまでが激賞するという、傑作だったが、そのバージョンの基調となっている。「ディズニーによるB'wayのファミリーエンターテイメント浄化」とかいったようなコンセプトが何年もたっているのにまだそのままだったからだ。今のB'wayを根本的な部分でおちょくるようなコンセプトがないと、あのショウの笑いは浅いものになる。でもそんなコンセプトあるのかなぁ?
で、ここでM氏が評しておられた「ミュージカル・イン・ジャパン」という日本版の"Forbidden"の話になるわけだが、俺からみるとまず、日本でもパロディーが出来るほど、ミュージカルの観客が増えたのかという感慨が第一にくる。まあ、俺はアメリカに住み始めてからミュージカルを観る様になったので、日本でミュージカルに関っている人たちのような感慨はないとおもうが。
M氏は、この試みを、翻訳という他のものからの移植を皮肉っても、他人から借りたものを馬鹿にしているようで、陰口になってしまい笑えない、と評しておられる。う~ん、気持ちは分かるような気がするけど、たとえ輸入移植でも、日本独特の部分をいぶりだして笑うというのは可能だと思うのだが。
で、いま思いついたのだが、例えばquastさんが問題にされていたようなダブル、トリプル、クウォッドルプル・キャストの導入を皮肉って、"Miss Saigon"で一曲のデュエットの最中にどんどんKim役の俳優が代わるので、ChrisがどれがKimなのか混乱してしまうなんていうネタは、それが十分に面白いかどうかは別にして、日本のミュージカル界を皮肉った笑いとして成立すると思うのだが。
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SFの"The Opposite of Sex"が上演期間を延長するらしい。いい兆候だ、そのまま完成度を高めて、勢いつけてB'wayにきて欲しい。劇場は…Hirschfeld劇場さっさと空けろ~~~~~!("Wonderful Town"ファンの皆さん、いらしたらごめんなさい。)
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こんなのがあったのか…。観にいく時間とれそうもないなぁ。