昨日は東宝の日で、東宝系の映画館が割引だったので、そのために街に出て、深夜ごろに帰宅した。すると帰りのODQ線の電車で、最近ほとんど見かけなかった光景に出くわした。
それは、電車の窓が複数にわたって、かなり大きく開いていたということだ。
その理由は、もちろん、節電のために、エアコンをなかなか動かさないからである。
そう言えば、俺が子供のころは、まだ電車や、ましてやバス、さらには地下鉄にはエアコンがないのが普通だったので、夏になると、電車の窓は大きく開けられるのが普通だった。エアコンが入り始めたのは70年代の後半ごろだったし、地下鉄はもっと遅かったと思う。
今はそれほど暑いわけではないし、エアコンなくても窓開けて問題ないとは思う。空気だって、70年代半ばよりかはずっときれいだしね。ただひとつだけ気になることがあった。
俺が子供のころは、親や小学校の先生から、バスや電車の窓から、手や顔を出すと危ないのでやめなさい、と口を酸っぱくして言われ続けていたのだ。小学校の遠足でバスに乗る前の諸注意の最初はそれだったように思う。最近、そういう話を聞かないが、そいうことを今の親たち、あるいは先生たちは子供に言い続けているのだろうか?何しろ今は、電車もバスも窓を開けないのが当たり前なので、そういう注意自体があまりなされなくなっているのではなかろうか?
だとすると、今年節電で、エアコンを止める機会が多くなると、窓を開けることも多くなって、そういう注意を耳タコされていない子供たち、というか、ガキどもが、ガキがやるような行為をして、事故につながるなんてことはないのだろうか?
もし、俺の想像が杞憂でないなら、親も先生も、今から、頭の中の時計を40年ほど巻き戻して、子供たちに日常の中に潜む危険について、耳タコしたほうがいいような気がするのだが。