どうもラスベガス化しつつあるらしい香港からこんばんは。
なんで、ラスベガス化しつつあるらしいとかいう話は、おいおいここで語りたいと思います。
香港にいられるのもあと数時間でして、去る前に、一度更新しておきたいな(トラボケ以外で)と思っていたら、格好のネタがありましたよん。
今から一ヶ月ほど前に
らふぃさんちで、お住まいであるDCの地下鉄Rosslyn駅の長いエスカレータの話が出てました。私もあれ乗ったことあるけど確かに長いです。で、その流れで「世界一長いエスカレータ」を調べたら、香港のHillside Escaratorで、全長800mという話がでてました。その時はふーんとしか思ってなかったのですが、その後急に香港に行ける事が決まったのです。
ならば、いってみるしかないじゃないですか!
でも、800mのエスカレータって想像付きます?いったいどうなってんの?
で、行って見たら、こんなんでした。
なるほどねー。長いといっても一本になっているわけではなくて、普通の長さのエスカレータが万里の長城よろしく、これでもかこれでもかと連なっているのですね。「世界一長い」と聞いて、最初私はてっきり、一本のエスカレータが800mず~~~~と走っているのかと思ってましたけど、そうではなかったのですね。ま、そりゃそうだ。800mも途切れずに走っていたら、途中で乗り降りとか出来ないでしょうし、道路を横切る時どうするのかわかんないです。高架にでもなってるのかなと思ってました。
ここのサイトによると、この「世界一長い」というのはギネス公認とのことですけど、ちょっと感覚的には長いという感じではないですね。延々上りつづけるインパクトではRosslyn駅のものの方がすごいような気がします。ギネスはどういう基準でこれを「1本のエスカレータ」と認定したのかなあ。
とはいうものの、私はこのHillside Escaratorを一本じゃないからといって貶めるつもりはなくて、これってすごいなあと思っているのです。なぜなら、このエスカレータは、観光客相手のアトラクションとかいう目的ではなく、立派な市民の足、交通機関として作られたからなのです。
行ったことのある方はお分かりでしょうけど、香港、特に香港島は山です。埋め立てが進んで、海岸線に平地が増えてますけど、それでも、多くの生活圏が山の急斜面上にあって、行き来しようとしたら、結構大変なのです。そこで、その山の斜面をエスカレータでぶち抜いて人が楽に動けるようにして、そのエスカレータ周辺の土地の利用価値を高めて行こうという、再開発計画の一環なのです。どんどんいろいろな手で変革を進める香港、目が離せないです。
当然私も一番下から上まで20分ほどかけて上ってきました。ところで写真を見るとお分かりの通り、このエスカレータ、単線です。そこで朝の通勤時間帯は、上の方に住む人達が、香港の中心部である下に降りてくるための下り運行がされており、それ以外の時間は上りになっています。だから、私のような観光客が、用もないのに天辺まで上ると、あとは800mの坂を自分の足で降りてこなくてはなりません。ちなみに、この日の気温は約30℃。
膝が笑いました、下に着くころには。汗もびっしょりです。
やっぱ、複線にして欲しかったなー。
そんなわけで、らふぃさん、今度子分の皆さんと一緒に香港に来て、このHillside Escaratorの一気上りに挑戦してみてください。るちあちゃんは、途中までお付き合いしたら、エスカレータの横に素敵なカフェが何軒かあったので、リタイアして、冷たい飲み物でもどうぞ。テンフォー君はあんがいこういう上りものは得意かも?ガスパール君は走るのは得意なのでしょうか?生まれ故郷のフランスよりかは暑そうですけどね。