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"Everything in Life is Only for Now."
これはB'wayのヒット作“Avenue Q”の最後の台詞です。 人生いいときも悪いときも決していつまでも続くわけじゃないんだから、投げず、腐らずその時々をなんとかやっていこうや。 この作品の根底をなすこのメッセージ、このブログのタイトルにしました。 ありがとう、エキブロ新聞 フォロー中のブログ
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いよいよ日本でも公開になった、B’wayの大ヒットミュージカルの映画化、やっと見てきました。面白かったです、面白かったけど、なんなんだろうなあ、この不完全燃焼感。どうも、この映画が舞台の面白さをスクリーン上に再現しきれていないという点にあるようです。 この映画の背景について御存知ない方のために、ちょっとばかり述べておきますと、もともとはこれ、1968年にMel Brooksが作ったコメディ映画が原作となっています。それをBrooks自身がプロデュースして、Susan Stromanが監督、Nathan LaneとMatthew Broderickの主演でミュージカルの舞台にして大成功。そこでそれを同じ監督と主演で新たにミュージカル映画として制作したのかこの作品です。 ミュージカル映画を今の時代に作る上での最大の問題は、映画が写実的なという意味でのリアリズムを求める度合いが舞台よりも高いが故に、ドラマの進行中に登場人物が歌い出すと言うリアリズムに逆行する要素をどう無理なく取り入れるかということだと思います。最近のミュージカル映画で芸術的にも興行的にも成功した代表例は“Chicago”でしょうけど、あれなどは、ミュージカルの世界を、現実の世界とのパラレルワールドと位置づける事でこの問題を見事にクリアしていました。その他の作品では“Chicago”のようには行かなかったようで、例えば、“Evita”などは正直違和感があったように思います。 もし私が勘違いしていなければ、今回の映画はその問題を、ミュージカル映画の黄金時代を司ったMGMのミュージカルのスタイル、いわば「MGMスタイル」とでも言うべきものを取り入れる事で、解決しているように思われます。以前に“Chicago”の映画のレビューらしきものを書いたときに論じたのですが、1950年代のいわゆる「黄金時代」のミュージカルと言うのは、作るほうも見るほうも、スクリーン上にリアルな世界を作り上げようとは最初から思っていなくて、そこでは一種の夢の世界を展開しようとしていたのではと思うのです。観客が最初からこれは一種のおとぎ話だと理解していたら、ミュージカルだってすんなり受け入れられますよね。 この映画を見ていると、全体の色の調子がコントラストのきつい古いカラー映画のそれに近いようですが、これは意図的にやったものでしょう。また、ダンスシーンなどのカメラワークも、どことなく当時のミュージカル映画に近いものがあるように感じます。そして、このMGMスタイルの導入は、全体としては成功していると思います。あの色使いと雰囲気があるだけで、観客はああ、これは「夢のミュージカルの世界」なんだとなんとなく納得してしまうのではないでしょうか。まさに「雰囲気」ですよね。だって、古いミュージカル映画を見ていないであろう若い世代の人達にもなんとなくそれが伝わってしまうのだから。私自身も古きよき時代、いわゆる「黄金時代」のミュージカル映画を数多く見ているとは言えませんが、それでも、製作者の意図はよくわかりました。 その古きよき時代のミュージカルの中で、Lane、Broderickらのトップレベルのキャストは存分に力を発揮していると言っていいでしょう。今回特筆すべきなのは、ゲイの演出家Roger De Brisを演じたGary Beachではないでしょうか。劇中劇“Springtime for Hitler”の場面での彼の演技は圧巻でした。この場面では、大失敗作であることを目的として作られたミュージカルが、2人のプロデューサーの全く予期しない形で、ナチ・ドイツへの皮肉を描いた傑作として受け入れられるという部分が鍵になるわけで、そのためには演じられる作品が面白い物として(映画の)観客にも説得力がなくてはなりません。その役割を一手に引き受けていたのがBeachだったと思います。彼がヒットラーを自己陶酔したDivaとして演じたいた様は、それ自体とても面白く、(作品中での芝居の)観客が拍手喝さいを始めたのも納得でした。 では、冒頭に述べたような、私が感じた不完全燃焼はいったいどこから来たのでしょう?私自身、それに気がついたのはもう、映画が終わってからでした。ある意味で、理由は私の期待過多であるのかもしれませんが、それは、この映画がMel Brooksの映画であるにも関わらず、Brooksの世界をスクリーン上に再現出来ていないということです。。 Mel Brooksと言えば“Young Frankenstein”、“Silent Movie”といった作品で知られており、「パロディ映画の巨匠」とも呼べる人です。ほとんどの作品は、すでに存在する映画ジャンル(無声映画、歴史スペクタクル、西部劇、ホラー映画など)をパロディにして作った喜劇で、パロディでない“The Producers”はむしろ例外とも言えるものです。1968年のオリジナルの映画がミュージカルになると聞いたとき、私だけでなく多くの人が思ったのが、あのMel Brooksの世界を舞台の上で再現できるのだろうかということでした。結果は大成功で、それが批評家こぞって大絶賛と言う結果につながったのです。その舞台が再び映画になるということなら、舞台上に展開されたBrooksの世界がスクリーン上で再び展開され、あたかもBrooksの新作映画を見ているような気分にさせて欲しいと思うのは、彼の映画のファンならいたしかたがないではないですか。 ところでさっきから何度も触れている、そのBrooksの世界とは何ぞやといっても、情けない事に、私には簡潔に語る言葉を持たないというか要するに私の筆力不足なのですが、例えば、物語中に突然挿入される意味のない悪ふざけ。この映画の中でなら、Leo Broomが自分がプロデューサーになってShowgirlたちに囲まれているという白日夢の中で何故か1人だけが美女でないとか、LeoとUllaがくんずほぐれつのシーンで何故か老女がひょっこり顔を出すといった部分。言葉にすると馬鹿馬鹿しいのですけど、それらが爆笑を誘うのですね。また、Brooksのパロディはオリジナルへの愛が感じられます。その舞台が再び映画になるとき、例えBrooks自身が監督ではないといっても、あのBrooksの世界がスクリーン上に展開して欲しいと思うのは、私のみならずBrooksの映画を知っている人なら誰でも期待してしまうではないですか。 ああ、でもそうはならなかったのですね。「MGMスタイル」はスタイル以上のものではなくて、あの意味なく華やかな夢の世界を再現してやろうというこだわりが感じられないのです。もちろん、この作品自体はパロディ映画ではないので、そこまでこだわることは不要なのかもしれません。でも、なんだか寂しいと言うか、中途半端な感じがしたのですね。「そこまでやるならもっと徹底的にやってくれ~」というような感じでしょうか。 で、この不完全燃焼感を誰か1人のせいにするというのは、フェアではないことは承知していますけど、私としてはどうしても監督のSusan Stromanに一番大きな責任があると言わざるを得ません。彼女があのMel Brooksの映画の世界を理解してそれをスクリーン上で再現する能力があればなあ。きっとBrooksの「新作映画」を楽しめたのになあ、惜しいなあ。 今回私は、このStroman批判を、全体の印象だけで細かな場面ごとの分析無しに行なっているので、読者の中には、私の申し上げている事を根拠の弱い決めつけの批判だと感じられる方がいらっしゃるかもしれません。確かにそれはあって、こうした批判は本来なら何度も見直して、Brooks自身が監督した映画と比較してから言うべきなのかもしれませんが、素人の批評(もどき)としてはそこまで徹底するのは無理。そこで、私は映画を見た印象を、今までのStromanの舞台の監督作品と並べて見て、その上で、この映画の弱点をStroman演出の弱点ではないかと判断しました。 Stromanと言う人、舞台では“The Producers”、“Contact”という2つのヒット作品を演出しています。が一方で、それほどパッとしなかった作品も手がけています。“The Music Man”、“The Frogs”がそれで、またその存在さえも忘れられかかっているというか、(恐らくやStroman自身も含めて)その存在を忘れたいと思っている“Thou Shalt Not”という大失敗作もあります。こうした作品を観たり、あるいはStroman自身が演出というものについて語っているのを読んだりするうちに、私は彼女は、舞台の演出に関して自分でイメージした舞台を作り上げるためにあれこれ工夫するよりも、素材(脚本、スコア、役者)のよさをそのまま生かすタイプの演出家だと結論付けるに至りました。この辺の話は“The Frogs”のレビュー(もどき)にも書いているので、もしよろしければ御参照ください。こういうタイプの演出家は、きっと素材がいい時にはそのよさを殺さない演出ができるのでしょうけど、何かひと工夫必要なときにはそれが出来ないのではないかなと思います。Stromanの場合だと、“The Producers”の時は、Brooksの映画原作とLaneとBroderickの役者が抜群に素晴らしかったわけで、それをそのまま殺さない様に舞台で展開すればそれで面白くなるのは確実だったのですね。(当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、イギリスの演出家達が、素晴らしい素材を自分のコンセプトにあわせるためにいろいろいじって結局アイデア倒れの失敗の舞台にしているのを見た後では、こういう素直な演出が出来ると言うのもひとつの才能なんじゃないかと思えます。)一方で“The Music Man”ではオリジナルの作品自体が持つ面白さはそのまま出てきていましたが、それ以上のものが出ていなかったが故に、面白いけどなんでこれを今B’wayでリバイバルするのかなという今ひとつ割り切れない感じを持ちました。 この映画の場合にも同じようなことが起きたのではないかというのが、私の想像です。舞台は大ヒットしたのだから、舞台でやったことをそのまま映画でやればよいし、それ以上何かにこだわるということは、Stromanのようなタイプの演出家の流儀ではないのではないかと思います。でも、Brooksの世界を期待しているものにとっては、それだけではどうも寂しい。やはりこの映画の監督には、これはMel Brooksの作品なのだと言うこだわりをみせて欲しかったように思います。 あと、B’wayのファンとしては、ミュージカル映画ではいつも、脇役、端役で舞台の名優達が出ているのを見つけて、あ、いたいたとにんまりするというちょっとヲタ的な楽しみがあります。今回私が見つけたのが、De Brisの衣装係の役でのBrent Barrett、そして陪審員役の,Richard Kindでした。あとでクレジットを見て、Debra Monkと Andrea Martinが出ていたのを知りました。 ああ、どうも私の不完全燃焼感を反映しているような、中途半端な文章になっちゃいましたね。最後にフォローというわけではないのですけど、この映画を楽しむのに最良の方法は、まず、舞台に関する予備知識無しに見ることではないかなと思います。で、映画を楽しんだら、B’wayにいって、舞台を観ると。だって、舞台版の“The Producers”は、もっと面白いですから。
by sabretoothjapan
| 2006-05-18 18:22
| Musical
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