"Cabaret"のツアーが来日しているということで、
2ちゃんねるの来日公演スレでその評価について語られているわけだが、低い評価を与えている人はどうも、あれがnon-equityツアーであることにあるのではないかと、推測している。
俺の思うに、non-equityツアーのレベルが下がりがちな理由としては、役者のレベルよりも興行形態のほうに問題があるのではなかろうか。つまり、B'wayの作品を演出ごと買って、そのままコピーしていること。この時点で、いわゆるバッタモンの発想と同じになってしまう。つまり、誰かの演出を他人がそのままやろうとすると、演出の微妙な部分が落っこちてしまって、荒っぽくなってくる。ギャグはパンチラインをやたら強調するようになり、踊りも決めの部分だけしっかりやってもあとはどうしてもいい加減になってくる。
こんなことをnon-equityツアーを観た回数はきわめて少ない俺が確信を持っていえるのは、ロングランのB'way公演でも同じようなことがおこるからだ。いくら演出助手がキャストの交代ごとにオリジナルのように演技をつけたとしても、微妙な部分はどんどん落ちてくる。最後に観た"Chicago"では、はっきりとそれがでていた。
それじゃあ、なぜequityツアーではそれが起こらないのか?実はよくはわからない。ある程度は演技や演出のくたびれは起こっているのだとはおもうが。B'wayでの公演が継続中の場合、そこを経験した役者たちが数多くでているとかいうことが大きいのかもしれん。
それはそうと、最近の"Cabaret"の来日公演はSallyがどちらもAndrea McArdle(この人はequityのメンバーのはずなので、許可をとっているのだろう)なようだが、どうも、この人が演ずるSallyというのがイメージできない。